2014年1月24日 第9回SDJBF

新しいバイオマーカーの宝庫として脚光を浴びている小胞 -エクソゾーム:腎機能マーカーへの期待ー

講師: 村上 卓先生 Taku Murakami, Ph.D.
(Hitachi Chemical Research)

2000年、東京大学工学系大学院 化学生命工学専攻、修士卒。2009年、同大学院 先端学際工学専攻、博士卒。
2000年より日立化成リサーチセンターの研究員として、分子診断関連技術のR&Dに従事。mRNA精製法、定温核酸増幅法、迅速食中毒菌検査の開発などの研究プロジェクトに参画。現在は、近年バイオマーカーとして注目されている細胞から分泌される粒径30-100 nmの小胞エクソソームに関する研究開発に携わる。
今回の講演では、尿中エクソソームのmRNA測定による腎機能マーカー探索について紹介して頂きました。

血栓性及び出血性疾患への挑戦 -血栓止血研究から明らかにされた血栓形成の分子機序-

講師: 神窪 勇一先生 Yuichi Kamikubo, Ph.D.
(The Scripps Research Institute)

薬学博士。1984年、鹿児島大学理学研究科を修了後、化学及血清療法研究所に入所し、血液由来の機能性タンパク質を用いた治療薬及び臨床診断薬の研究開発に従事。その間、止血用の生体組織接着剤(フィブリン糊)などの製剤化に貢献。2003年に同研究所を退職し、現在はScripps研究所において血栓形成に関与する新たな因子の探索研究を行っている。
今回の講演会では、これまでの血栓止血研究から明らかにされた血栓形成の分子機序、さらには血栓性及び出血性疾患に対する薬剤開発について解説して頂きました。

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2013年10月4日 第8回SDJBF

米国における日本人によるベンチャー企業設立 -Abwiz Bio社の起業について

講師 : 奥村 繁 先生 CJ Okumura, DDS, Ph.D, MBA (Founder and Chief Executive Officer, Abwiz Bio)

東京歯科大学卒。2005年に理研横浜研究員を経て渡米し、Stanford大学のNolan研にてポスドクとして研究を行う。その後、インダストリーに移りBioLegendにて抗体事業開発に従事。免疫学並びに、抗体ビジネスに精通。 UCSDにてMBAを取得。現在、Abwiz Bioにて事業開発、財務を担当。

講師 : 丸山 俊昭 先生 Toshi Maruyama, MD, Ph.D. (Founder and Chief Operating Officer/Chief Scientific Officer, Abwiz Bio)

東京医科歯科大学卒。順天堂大学免疫奥村研を経て93年に渡米。UCSDにてポスドク、さらにScripps研究所のDennis Burton研にてファージディスプレイ技術を習得する。その後、インダストリーに移り、Alexion Antibody Technologies、Calmune及びNitto Denko Technicalにて治療用抗体研究開発に従事。アカデミア及び企業において約20年に及ぶ抗体開発の経験を有する。現在、Abwizにて製品開発、技術開発を担当。 今回の講演ではお二人の先生方に抗体開発ベンチャーであるAbwiz 設立に至ったいきさつや資金調達などの苦労話、更にAbwizのコア技術である ファージディスプレイのお話しなどをして頂きました。

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2013年4月19日 第7回SDJBF

インフルエンザウイルスに関する基礎及び最近の研究動向など

一回で治療完結:長時間作用型抗インフルエンザ治療薬イナビルの創製と開発

講師:小林 慶行 先生 (Yoshiyuki Kobayashi, Ph.D.)
第一三共株式会社 研究開発本部 機能分子第一研究所 グループ長

1988年、慶応義塾大学大学院理工学研究科修士課程を修了、同年、三共株式会社に入社。1994年、博士号取得(早稲田大学)。入社後2002年3月まで、同社総合研究所特定研究室、活性物質研究所、化学研究所で勤務、その間、1996年から1年半、グリコメド社(サンフランシスコ)へ細胞接着阻害物質の探索の共同研究のため出向する。化学研究所では、抗インフルエンザ治療薬を指向したノイラミニダーゼ阻害剤の探索研究に携わり、日本発の画期的抗インフルエンザ治療薬イナビルを見出す。その後は、同社研究推進部、Sankyo Pharma Research Institute(サンディエゴとニュージャージー)、さらに研究開発本部プロジェクト推進部に勤務され、導入候補品の発掘とその科学評価やイナビルの臨床開発を担当。現在は、同社機能分子第一研究所において創薬の初期探索研究に従事。
インフルエンザは2009年のパンデミック宣言に代表されるように未だに大きなウイルス感染症の一つであります。今回の小林先生の御講演では、インフルエンザウイルスに関する基礎及び最近の研究動向だけでなく、イナビル開発にまつわる貴重なお話を伺いました。

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2012年11月2日 第6回SDJBF

世界が注目のiPS細胞研究最前線から

iPS細胞研究の臨床への応用―腎臓領域を中心に

長船健二先生(腎臓内科医/ 理学博士), Kenji Osafune, M.D., Ph.D.
京都大学iPS細胞研究所准教授

1996年京都大学医学部卒業、同年京都大学医学部附属病院老年科に入局後、一般内科および腎臓内科学、透析医学の臨床に従事する。2000年東京大学大学院理学研究科博士課程入学、2003年に東京大学大学院総合文化研究科研究員となる。2006年にはハーバード幹細胞研究所/ハーバード大学幹細胞再生生物学教室にて客員研究員。2008年からは科学技術振興機構(JST)さきがけ研究員、京都大学iPS細胞研究センター特任講師を経て、2010年より京都大学iPS細胞研究所准教授に就任、現在に至る。

京都大学iPS細胞研究所では増殖分化機構研究部門、腎臓・膵臓・肝臓再生医療研究グループのリーダーとしてスタッフ20名と共に、ヒトiPS細胞を用いて腎臓・膵臓・肝臓の再生医療、新しい治療薬の開発、難治性疾患に対する新規疾患モデル作製などの研究開発を行っている。

    

2012年7月20日 第5回SDJBF

米国及び日系企業に就職して活躍するためにはどうしたらよいか

企業はどんな人材を求めているか

高津 真 先生 Makoto Takatsu キャリア・コンサルティング会社経営

東京都出身。東海大学工学部卒業後、日本で7 年間メカトロエンジニアとして特殊テレビカメラの設計・生産を行う。1984 年に渡米し、電子部品の
エンジニア・セールスを経験した後、NTT データの米国子会社でコンピュータシステムのセールスエンジニアや技術者の派遣業務を行う。
2000 年にパートナーと技術系キャリアコンサルティング会社TWI InfoTech, Inc.を設立。2009 年3 月に独立してOrangeTech Network, Inc.を起業。現在、技術者のネットワーク作りを通じて、アメリカ国内および日米の技術者の就職や派遣、コントラクト業務の斡旋を行っている。
趣味は、登山、スキー、キャンプ、軽飛飛行、アマチュア無線、ランニングなど。好きな言葉は西堀栄三郎氏の「常識的に考えて不可能だというなら、その不可能を可能にするために非常識で考えるしかない。」

2012年02月03日 第4回SDJBF

再生医療や抗がん剤など、投資家サイドから見た製薬業界の今後の動向

ベンチャーキャピタル-バイオテク-ファーマ共生の時代

竹田 悟朗先生 Goro Takeda, M.B.A.

1990年早稲田大学理工学部応用化学科卒業後、田辺製薬(現・田辺三菱製薬)に入社、国際事業部にて海外マーケティング、薬事を担当。1993年から6年間、サンディエゴ田辺製薬米国法人にて執行役員としてマーケティング、事業開発業務に従事。1999年に田辺製薬を退職、ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院にてMBA取得後、国内ベンチャー投資ファンドであるエヌ・アイ・エフベンチャーズに入社。2002年から2006年まで国際投資グループにて主に欧米のライフサイエンス投資に従事。2006年に日本人として初めて”カフマンベンチャー・フェロー”に選出されサンフランシスコを本拠とするベンチャー投資ファンドであるソフィノバ・ベンチャーズに参画。アジアの製薬企業からのスピンアウトに携わり、トリウス・セラピューティクス社、プロジェクス・セラピューティクス社の設立を担当。現在は同ファンドのベンチャーパートナーとして、スピンアウトによる企業設立に加え、投資先バイオテク企業の日系製薬企業とのパートナリング支援業務に従事。また2007年12月に東京を拠点とする独立系ベンチャー投資ファンドであるフィンテックグローバルキャピタルを設立、ライフサイエンス担当代表パートナーに就任。2008年4月に$55Mのファンドを立ち上げ、現在、同ファンドの運用と日本のライフサイエンス分野へのベンチャー投資活動に従事している。

      

2011年06月28日 第3回SDJBF

「日本の製薬会社と日本人科学者のサバイバル」をテーマに企業とアカデミアの両方の視点から考えよう

新薬不足に苦悩する製薬企業の挑戦

掘越 大能先生 Hiroyoshi Horikoshi, D.V.M., Ph.D.

1973年に東京大学大学院博士課程を修了後、三共(株)に入社。研究所にて内分泌・代謝疾患治療薬の創薬グループを立ち上げ、糖尿病薬として世界初のインスリン抵抗性治療薬トログリタゾンの上市に成功。
その後、研究開発推進部長を経て、1998年よりSDに三共ファルマリサーチインスチチュートの設立と運営社長を担当。2003年から三共海外研究拠点担当執行役員を兼任し、製品や技術の導入及び導出に貢献。その間、UCSDのビジネススクール諮問委員や三共出資のトーマスワイゼルヘルスケア1号、2号ファンドの設立に関与。更に、SD日本協会よりビジネスリーダーシップ賞やカルフォルニア州への貢献に対し、州政府より感謝状を授与。2009年まで第一三共顧問を務める一方、2008年にSDで独立し、創薬コンサルタント事務所を開業する。

アカデミアにおける日本人研究者のキャリアパス

山口 祐先生 Yu Yamaguchi, M.D., Ph.D.

1981年、東北大学医学部卒業後、同大学院で外科学系産婦人科学を専攻し、1985年に医学博士課程を修了。同年、Sanford-Burnham Medical Research Instituteの研究員として渡米する。1996年にSanford-Burnhamのアソシエートプロフェッサーとして就任した後、2001年から現在に至るまで、同Instituteのフルプロフェッサーとして活躍する。1999年から2000年の間は、東北大学の生体物質科学分野の教授を兼任し、
現在も東北大学の客員教授を務める。その間、 MHE Research Conference やSanford-Burnham Rare Disease Symposiumをはじめと
する、数々の学会活動に設立者として貢献。2007年にはThe Humanitarian Scientific Achievement Awardを、2008年には九嶋賞を受賞する。

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2011年3月25日 第2回SDJBF

鈴木章博士 Akira Suzuki, Ph.D.
2010 年ノーベル化学賞受賞者、北海道大学名誉教授

鈴木章(すずき・あきら)北海道大学名誉教授。1930年9月12日、北海道生まれ。1979年に報告され、ノーベル化学賞受賞理由となった“ Suzuki coupling 反応”は、有機合成化学のみならず、触媒化学や材料科学などの広い分野に多大な影響を及ぼし、医薬品を含む数々の生理活性天然物合成に 利用されている。

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2011年2月4日 第1回SDJBF

日米比較: 研究とその周辺環境

野中 誠先生 Makoto Nonaka, M.D., Ph.D

慈恵医大を卒業。内科大学院に入学し腎臓病学を専攻する。千葉大、東大の免疫学教室を経てScripps Research Instituteに留学後、東大免疫教室助手に赴任。1983年Medical Biology Instituteの臨床免疫アレルギー研究部主任研究員として再渡米。1988年 ラホヤ・アレルギー免疫研究所を設立。
Medical Technologies Applications等のベンチャー企業を設立。Medicine Meets Virtual Reality等数々の医学会の設立と運営に参加。UCSD Cancer Center、SDSU The Japan-US Center、Japan Societyの理事を務る傍ら,日本政策投資銀行、岐阜県、横浜―サンディエゴ・バイオ活性プログラム、理化学研究所等の顧問を務める。

米国でのバイオ・ビジネスの起業と資金調達

清泉 貴志先生 Takashi Kiyoizumi, M.D., Ph.D, MBA

慶應義塾大学医学部、MITスローン経営大学院卒、医学博士、経営学修士。ImmuLogic Inc.等のマサチューセッツ州のバイオ企業を経て、Indevus Pharmaceuticalsの副社長になる。2000年にTanabe Research Laboratories, USA社長に就任。同時にMediciNova, Inc.のCEOを歴任。数々のNCE (new chemical entities) programsを設立し、現在はLife Science Angels (a group of executives and experienced investors interested in providing early-stage funding for fledgling life science companies)メンバー。